コラム|郡山市の歯医者|RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア

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子供の矯正はいつから始めるべき?専門医が教える最適な時期

子供の矯正治療、適切な開始時期とは

「子供の歯並びが気になるけれど、いつから矯正を始めたらいいのだろう?」

このような疑問を持つ親御さんは非常に多いものです。お子さんの健やかな成長を願うからこそ、歯並びや噛み合わせの問題も見過ごせないと感じるのは自然なことでしょう。

私は大学病院で25年以上にわたり矯正治療に携わってきましたが、この「開始時期」に関する質問は最も頻繁に受けるものの一つです。実際、矯正治療の開始時期は治療効果や期間、お子さんの負担に大きく影響するため、慎重に見極める必要があります。

早期治療のメリット〜成長期だからこそできること

子供の矯正治療を早期に始めることには、実は多くのメリットがあります。

最大の利点は、お子さんの顎の骨がまだ成長段階にあるため、その成長力を利用して効果的に歯並びや噛み合わせを改善できることです。成長期の柔軟な骨の状態を活かすことで、歯をなるべく抜かずに負担の少ない治療が可能になるのです。

私の臨床経験から言えることは、早期治療によって将来的な大掛かりな矯正治療を回避できるケースが少なくないということです。

具体的には、8〜9歳頃から治療を始めた場合、約6〜7割のケースで永久歯の抜歯をせずに治療が完了できます。これに対して高校生以上になってから治療を開始すると、8〜9割のケースで抜歯が必要になるというデータもあるのです。

さらに、口呼吸やまちがった舌の使い方などの悪習慣を早期に改善することで、出っ歯や顔の歪み、いびき、風邪をひきやすいなどの多くのトラブルを予防できます。

あなたのお子さんの将来の健康と笑顔のために、適切な時期に矯正治療を検討してみませんか?

子供の矯正治療の最適な開始時期

では、具体的にいつから矯正治療を始めるのが最適なのでしょうか。

一般的には、上下の前歯(永久歯)が4本ずつ生えた頃が治療開始の良いタイミングとされています。多くの場合、これは7〜9歳頃に相当します。この時期は乳歯から永久歯への生え変わりが始まる「混合歯列期」と呼ばれる重要な時期です。

この時期に矯正治療を始めることで、顎の成長を誘導し、永久歯が正しく生えるようにサポートすることができます。いわば、将来的な本格的な矯正治療がスムーズに進むような土台作りをするのです。

ただし、すべてのケースで早期治療が必要というわけではありません。お子さんの歯並びや顎の状態によっては、永久歯が生え揃うのを待ってからまとめて治療した方が効率的な場合もあります。

個々のお子さんに最適な治療開始時期を見極めるためには、専門医による診断が不可欠です。

1期治療と2期治療の違い

子供の矯正治療は、大きく分けて「1期治療」と「2期治療」の2段階で行われることが一般的です。

1期治療は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(主に小学生の時期)に行う治療です。この時期の治療目的は、顎の成長を誘導し、永久歯が正しく生えるスペースを確保することにあります。

一方、2期治療は永久歯が生え揃った後(概ね中学生以降)に行う本格的な矯正治療です。ブレース(矯正装置)やマウスピース型矯正装置を使って、全体の歯並びや噛み合わせを細かく調整します。

 

早期に始める1期治療は、将来の2期治療をより簡単にするための重要な土台づくりなのです。

 

1期治療を行ったからといって、必ずしも2期治療が不要になるわけではありません。しかし、1期治療を適切に行うことで、2期治療の期間を短縮したり、治療の難易度を下げたりすることが可能になります。

早期治療が特に効果的なケース

すべての子供に早期からの矯正治療が必要というわけではありません。では、どのようなケースで早期治療が特に効果的なのでしょうか。

私の臨床経験から、以下のようなケースでは早期治療が特に効果的だと言えます。

  • 受け口(反対咬合):下顎が前に出ている状態は、放置すると顎の成長バランスがさらに悪化する可能性があります。7〜10歳頃からの早期治療で顎の成長をコントロールすることで、将来的に外科手術を必要とするほど重症化するリスクを減らせます。
  • 出っ歯(上顎前突):上の前歯が大きく前に出ている状態は、歯の破折リスクが高まるだけでなく、口呼吸や口元のコンプレックスの原因にもなります。
  • 開咬(前歯が閉じない):前歯が噛み合わない状態は、舌の癖が関係していることが多く、早期に舌の機能訓練を行うことで改善できるケースがあります。
  • 交叉咬合(クロスバイト):上下の歯の噛み合わせが交差している状態は、顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。

また、以下のような習慣や症状がある場合も、早期の介入が望ましいでしょう。

  • 口呼吸(口を開けて呼吸する習慣)
  • 指しゃぶりなどの悪習慣
  • 舌の位置や機能の問題
  • 歯ぎしりや食いしばり
  • 顎関節の問題

これらの問題は、単に見た目の問題だけでなく、お子さんの健全な発育や全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

あなたのお子さんに心当たりはありませんか?

早期矯正治療の具体的な方法

早期矯正治療では、お子さんの年齢や症状に合わせて様々な装置や方法が用いられます。

当院では、成長期の子供の矯正治療において、顎の骨の発達を利用して、歯をなるべく抜かずに負担の少ない治療を心がけています。具体的には、以下のような方法があります。

取り外し式装置による治療

小さなお子さんの場合、取り外し可能な装置を使用することが多いです。これは装着と管理が比較的簡単で、お子さんの負担も少ないというメリットがあります。

例えば、上顎の拡大装置は、狭い上顎を広げて歯が並ぶスペースを確保するのに効果的です。また、機能的矯正装置は、顎の成長を誘導するために使用されます。

これらの装置は、就寝時や家にいる時間帯に装着するよう指導することが多く、学校生活などへの影響を最小限に抑えることができます。

マウスピース型矯正装置

近年では、子供向けのマウスピース型矯正装置も普及してきています。当院でも「インビザラインファースト」というマウスピース型の装置を使用した治療を提供しており、5〜6歳からの早期治療にも対応しています。

マウスピース型装置は透明で目立ちにくく、取り外しも可能なため、お子さんの学校生活や食事にも支障をきたしません。また、従来の固定式装置よりも清掃がしやすく、むし歯のリスクも低減できるというメリットがあります。

口腔筋機能療法(MFT)

歯並びの問題は、舌の位置や機能、口呼吸などの習慣が原因となっていることも少なくありません。口腔筋機能療法(MFT)は、これらの問題に対処するためのトレーニング方法です。

正しい舌の位置や機能を習得し、口呼吸から鼻呼吸への改善を図ることで、歯並びの問題を根本から解決することを目指します。当院では日本口腔筋機能療法(MFT)学会の知見を活かした指導も行っています。

子供の矯正治療に関するよくある質問

これまでの臨床経験の中で、多くの親御さんから様々な質問をいただいてきました。ここでは、特に多い質問とその回答をご紹介します。

矯正治療は痛みを伴いますか?

早期治療で使用する装置は、比較的マイルドな力で歯や顎を動かすため、強い痛みを伴うことは少ないです。特に取り外し式装置やマウスピース型装置は、固定式装置に比べて痛みを感じにくいとされています。

ただし、装置の装着初日や調整後には、一時的に違和感や軽い不快感を覚えることがあります。これは通常、数日で慣れてくるものです。

治療費はどのくらいかかりますか?

矯正治療の費用は、症状の程度や治療方法、治療期間によって異なります。一般的に、小児矯正(1期治療)の場合、総額で40万円〜50万円程度からとなることが多いです。

なお、矯正治療は保険適用外の自費診療となりますが、医療費控除の対象となる場合があります。また、分割払いなどの支払い方法も用意されていることが多いので、気になる方は医院に相談してみるとよいでしょう。

治療期間はどのくらいですか?

早期治療(1期治療)の期間は、一般的に1〜2年程度です。その後、永久歯が生え揃うのを待って2期治療に移行する場合もあります。2期治療の期間は症状によって異なりますが、1〜3年程度かかることが多いです。

ただし、早期治療を適切に行うことで、2期治療の期間を短縮できることもあります。中には1期治療だけで十分な改善が見られ、2期治療が不要になるケースもあります。

矯正治療中の注意点はありますか?

矯正治療中は、特に口腔内の清掃が重要です。装置があることで歯磨きがしにくくなるため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。適切な歯磨き方法を習得し、定期的なクリーニングを受けることをお勧めします。

また、装置の破損を防ぐため、硬いものや粘着性の強い食べ物は避けるよう指導することがあります。取り外し式装置の場合は、紛失や破損に注意し、指示された時間帯にしっかりと装着することが大切です。

まとめ:子供の矯正治療は適切な時期の見極めが重要

子供の矯正治療は、単に見た目の美しさを追求するものではなく、健全な口腔機能の発達を促し、将来的な健康問題を予防するための重要な医療行為です。

適切な時期に矯正治療を始めることで、お子さんの負担を最小限に抑えながら、最大限の効果を得ることができます。一般的には、上下の前歯(永久歯)が4本ずつ生えた頃(7〜9歳頃)が治療開始の良いタイミングとされていますが、個々のお子さんの成長状況や歯並びの状態によって最適な時期は異なります。

早期治療のメリットは多岐にわたります。顎の成長を利用した効果的な治療、抜歯の回避、治療期間の短縮、口腔習慣の改善など、お子さんの将来の健康と笑顔のために大きな価値をもたらします。

お子さんの歯並びや噛み合わせに少しでも気になる点があれば、まずは矯正歯科専門医による相談・診断を受けることをお勧めします。早期発見・早期治療が、お子さんの健やかな成長と美しい笑顔を支える第一歩となるでしょう。

当院では、お子さんの成長に合わせた最適な矯正治療プランをご提案しています。お気軽にRYU矯正歯科クリニック郡山プレミアまでご相談ください。

監修医師

竜 立雄(りゅう たつお)先生

RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア 院長/歯学博士

日本矯正歯科学会 認定医・指導医

日本アンチエイジング歯科学会 認定医

日本3Dプリンティング矯正歯科学会 理事(認定医)

日本舌側矯正歯科学会 理事

東北矯正歯科学会 評議員

日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会、日本口腔筋機能療法(MFT)学会 など所属

経歴

奥羽大学歯学部 卒業

奥羽大学附属病院 矯正歯科にて25年間、診療・教育・研究に従事

論文・著書の執筆や学会発表、依頼講演多数

2022年6月 「RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア」開院

院長メッセージ

「矯正治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせや呼吸、発音、そして全身の健康にも大きな影響を与える大切な治療です。私はこれまで大学病院での臨床・研究を通じて、幅広い年齢層の患者さまと向き合ってまいりました。その経験を活かし、当院では最新のデジタル技術や精密機器を駆使しながら、一人ひとりに合った安心・安全な治療を提供しています。
お子さまの健やかな成長を支える矯正治療から、大人の方の目立ちにくい矯正治療まで、地域の皆さまに信頼いただける“かかりつけの矯正歯科”を目指してまいります。