
コラムCOLUMN
睡眠時無呼吸症候群を放置するリスクと歯科でできる早期対策
いびきがうるさい、朝起きても疲れが取れない、日中に強い眠気に襲われる・・・
こうした症状を「年齢のせい」「疲れているだけ」と見過ごしていませんか?
実は、これらは**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**の典型的なサインです。放置すると、心血管疾患や生活習慣病のリスクが高まり、命に関わる事態を招く可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が塞がることで呼吸が一時的に止まる疾患です。いびきや無呼吸、日中の眠気といった症状が現れますが、多くの方は自覚がないまま進行してしまいます。
福島県郡山市にあるRYU矯正歯科クリニック郡山プレミアでは、矯正歯科専門医院としての知識と技術を活かし、睡眠時無呼吸症候群に対する歯科的アプローチを提供しています。
本記事では、睡眠時無呼吸症候群を放置するリスクと、歯科でできる早期対策について詳しく解説します。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に何らかの原因で気道が塞がり、呼吸が一時的に止まる疾患です。
主な原因は、舌や軟口蓋などの組織が気道を塞ぐことによる**閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)**です。
主な症状
睡眠時無呼吸症候群には、以下のような特徴的な症状があります。
- いびきが大きい ・・・ 家族から指摘されることが多い
- 睡眠中に呼吸が止まる ・・・ 10秒以上の無呼吸が繰り返される
- 朝起きても疲れが取れない ・・・ 熟睡感がなく、寝起きが悪い
- 日中の強い眠気 ・・・ 会議中や運転中に眠気に襲われる
- 起床後の頭痛 ・・・ 酸素不足による頭痛が起こる
- 夜間の頻尿 ・・・ 何度もトイレに起きる
これらの症状を放置すると、生活の質が低下するだけでなく、健康リスクが増加します。
睡眠時無呼吸症候群の診断基準
睡眠時無呼吸症候群の診断には、**AHI(無呼吸低呼吸指数)**という指標が用いられます。
AHIは、1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数を示す数値です。
- AHI 5〜15:軽度
- AHI 15〜30:中等度
- AHI 30以上:重度
医科での終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)や簡易検査によって、AHIが測定されます。
睡眠時無呼吸症候群を放置するリスク
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、さまざまな健康リスクが高まります。
単なる「いびき」や「眠気」の問題ではなく、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
心血管疾患のリスク増加
睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が止まるたびに血中酸素濃度が低下します。
この状態が繰り返されると、心臓や血管に大きな負担がかかり、以下のような疾患のリスクが高まります。
- 高血圧 ・・・ 睡眠時無呼吸症候群患者の約50%が高血圧を合併
- 心筋梗塞 ・・・ 心臓への酸素供給が不足し、心筋が壊死するリスク
- 脳卒中 ・・・ 脳血管障害のリスクが約3倍に増加
- 不整脈 ・・・ 心房細動などの不整脈が起こりやすくなる
特に重度の睡眠時無呼吸症候群では、心血管疾患による死亡リスクが健常者の約3倍になるという報告もあります。
生活習慣病のリスク増加
睡眠時無呼吸症候群は、代謝異常を引き起こし、生活習慣病のリスクを高めます。
- 糖尿病 ・・・ インスリン抵抗性が増加し、血糖値が上昇しやすくなる
- 脂質異常症 ・・・ 中性脂肪やコレステロール値が上昇する
- メタボリックシンドローム ・・・ 内臓脂肪の蓄積と代謝異常が進行する
これらの疾患は相互に関連し合い、さらに心血管疾患のリスクを高める悪循環を生み出します。
日中の眠気による事故リスク
睡眠時無呼吸症候群による日中の眠気は、交通事故や労働災害のリスクを高めます。
運転中や作業中に突然眠気に襲われることで、重大な事故につながる可能性があります。実際、睡眠時無呼吸症候群患者の交通事故率は、健常者の約2〜7倍とされています。
認知機能の低下
慢性的な睡眠不足と酸素不足は、脳の機能にも影響を及ぼします。
- 記憶力の低下
- 集中力の低下
- 判断力の低下
- 認知症のリスク増加
特に高齢者では、睡眠時無呼吸症候群が認知症の発症リスクを高める可能性が指摘されています。
歯科でできる睡眠時無呼吸症候群の早期対策
睡眠時無呼吸症候群の治療には、医科での治療と歯科での治療があります。
歯科では、**口腔内装置(スリープスプリント)**を用いた治療が行われます。
スリープスプリント(マウスピース)とは
スリープスプリントは、就寝時に装着するマウスピース型の装置です。
下顎を前方に保持することで気道を確保し、いびきや無呼吸の改善をサポートします。
睡眠時に舌が気道を塞ぐのを防ぐことで、呼吸の流れを改善する効果が期待されます。
スリープスプリントの作用メカニズム
スリープスプリントは、以下のメカニズムで気道を確保します。
- 下顎の前方移動 ・・・ 下顎を前に出すことで、舌の位置が前方に移動する
- 気道スペースの拡大 ・・・ 舌や軟口蓋が気道を塞ぎにくくなる
- 呼吸の流れの改善 ・・・ 空気の通り道が確保され、呼吸がスムーズになる
この仕組みにより、いびきや無呼吸が軽減されます。
スリープスプリントの利点
スリープスプリントには、以下のような利点があります。
- 手軽に始められる ・・・ 装着するだけで日常生活に取り入れやすい
- 持ち運びが容易 ・・・ 出張や旅行にも持参できる
- CPAPが合わない方にも対応 ・・・ CPAP療法が苦手な方の選択肢となる
- 軽度〜中等度のSASに有効 ・・・ AHI 5〜30程度の方に効果が期待できる
特に、CPAP(持続陽圧呼吸療法)の装置が合わない方や、軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の方に適しています。
スリープスプリントの欠点・副作用
スリープスプリントには、以下のような欠点や副作用もあります。
- 口の乾燥 ・・・ 口を開けて寝る習慣がある方は乾燥しやすい
- 唾液の増加 ・・・ 装置に慣れるまで唾液が増えることがある
- 顎の違和感・痛み ・・・ 下顎を前方に保持するため、顎関節に負担がかかる
- 歯への負担 ・・・ 長期間使用すると歯並びに影響が出る可能性がある
これらの副作用を最小限に抑えるためには、定期的な調整が重要です。
RYU矯正歯科クリニック郡山プレミアの特徴
福島県郡山市西ノ内にあるRYU矯正歯科クリニック郡山プレミアでは、矯正歯科専門医院としての知識と技術を活かした睡眠時無呼吸症候群の治療を提供しています。

完全オーダーメイドのマウスピース製作
同院では、患者一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合わせた完全オーダーメイドのマウスピースを製作しています。
- 噛み合わせを考慮した設計 ・・・ 矯正歯科専門医院ならではの咬合知識を活かした設計
- 適合性・装着感の向上 ・・・ 精密な型取りにより、フィット感が高い
- 長時間使用でも負担が少ない ・・・ 顎関節への負担を最小限に抑える設計
矯正歯科専門医院だからこそ実現できる、精密な設計と高い装着感が特徴です。
医科との連携体制
RYU矯正歯科クリニック郡山プレミアでは、必要に応じて医科(耳鼻咽喉科・内科・大学病院など)と連携しながら治療を進めています。
医科での診断結果をもとに、最適な治療方針を提案します。安全性を確保しながら適切な治療が受けられる体制が整っています。
保険適用の条件
睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療は、条件を満たすことで保険適用となる場合があります。
- 医科での診断が必要 ・・・ 耳鼻咽喉科・内科などで終夜睡眠検査を受ける
- 紹介状の持参が必要 ・・・ 医科からの紹介状を持参することで保険適用となる
- 紹介状がない場合は自由診療 ・・・ 紹介状がない場合は自由診療での対応となる
保険適用の場合、治療費は約22,000円から、自由診療の場合は約165,000円程度となります。治療期間は約1ヶ月程度(作製から調整まで)です。
院長の実績と専門性
院長は、奥羽大学歯学部卒業後、大学病院にて25年にわたり専門的で高度な診療と研究、教育を行い、矯正歯科分野での研鑽を積んでいます。
日本矯正歯科学会指導医・認定医として、論文や著書、依頼講演や学会発表も多数あり、過去には発表論文で複数受賞しています。
2022年6月1日に治療技術はもちろんホスピタリティも重視したRYU矯正歯科クリニック郡山プレミアを開院しました。
スリープスプリント治療が向いている人
スリープスプリントによる治療は、以下のような方に適しています。
軽度〜中等度の睡眠時無呼吸症候群の方
AHI 5〜30程度の軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の方に、スリープスプリントは効果が期待できます。
重度の場合は、CPAP療法との併用や、他の治療法が推奨される場合があります。
CPAPが合わない方
CPAP療法は、マスクを装着して空気を送り込む治療法ですが、以下のような理由で合わない方もいます。
- マスクの圧迫感が苦手
- 機械音が気になる
- 鼻づまりがある
- 出張や旅行に持ち運びにくい
こうした方にとって、スリープスプリントは手軽で負担の少ない選択肢となります。
いびきを改善したい方
睡眠時無呼吸症候群の診断を受けていない方でも、いびきの改善を目的にスリープスプリントを使用することができます。
ただし、保険適用外となるため、自由診療での対応となります。
手軽に治療を始めたい方
スリープスプリントは、装着するだけで日常生活に取り入れやすい点が特徴です。
CPAP療法のように電源や機械のメンテナンスが不要で、持ち運びも容易です。
睡眠時無呼吸症候群の早期発見のポイント
睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状が乏しいため、早期発見が難しい疾患です。
以下のポイントをチェックし、気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
セルフチェックリスト
以下の項目に当てはまるものがあるか、確認してみてください。
- いびきが大きいと家族に指摘される
- 睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
- 朝起きても疲れが取れない
- 日中に強い眠気を感じる
- 起床後に頭痛がある
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 集中力が低下している
- 肥満傾向がある
3つ以上当てはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
医療機関での検査
睡眠時無呼吸症候群の診断には、以下の検査が行われます。
- 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG) ・・・ 入院して睡眠中の呼吸状態を詳しく調べる
- 簡易検査 ・・・ 自宅で行える簡易的な検査
これらの検査により、AHIが測定され、睡眠時無呼吸症候群の重症度が判定されます。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると心血管疾患や生活習慣病のリスクが高まる深刻な疾患です。
いびきや日中の眠気といった症状を「年齢のせい」と見過ごさず、早期に対策を講じることが重要です。
歯科では、スリープスプリント(マウスピース)による治療が可能です。特に軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の方や、CPAPが合わない方に適しています。
福島県郡山市にあるRYU矯正歯科クリニック郡山プレミアでは、矯正歯科専門医院としての知識と技術を活かし、完全オーダーメイドのマウスピースを製作しています。医科との連携体制も整っており、安全性を確保しながら適切な治療が受けられます。
いびきや無呼吸、日中の強い眠気に悩んでいる方は、まずはカウンセリングで相談することで、症状に合った適切な治療方法を知ることができます。
睡眠の質を改善し、健康な毎日を取り戻すために、早めの対策を始めましょう。
監修医師
竜 立雄(りゅう たつお)先生

RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア 院長/歯学博士
日本矯正歯科学会 認定医・指導医
日本アンチエイジング歯科学会 認定医
日本3Dプリンティング矯正歯科学会 理事(認定医)
日本舌側矯正歯科学会 理事
東北矯正歯科学会 評議員
日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会、日本口腔筋機能療法(MFT)学会 など所属
経歴
奥羽大学歯学部 卒業
奥羽大学附属病院 矯正歯科にて25年間、診療・教育・研究に従事
論文・著書の執筆や学会発表、依頼講演多数
2022年6月 「RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア」開院
院長メッセージ
「矯正治療は、単に歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせや呼吸、発音、そして全身の健康にも大きな影響を与える大切な治療です。私はこれまで大学病院での臨床・研究を通じて、幅広い年齢層の患者さまと向き合ってまいりました。その経験を活かし、当院では最新のデジタル技術や精密機器を駆使しながら、一人ひとりに合った安心・安全な治療を提供しています。
お子さまの健やかな成長を支える矯正治療から、大人の方の目立ちにくい矯正治療まで、地域の皆さまに信頼いただける“かかりつけの矯正歯科”を目指してまいります。
